カクテルにふたをして提供 スタテン島のバーが薬物混入対策

 【5日付ニューヨークポスト】スタテン島で人気のバー「The G.O.A.T.」は、カクテルをプラスチック製のカップに入れ、ふたを付け、ストローを添えて提供している。
 オーナーのクリス・シャリーシュさん(35)によると、今月初めに20代の女性客から同店で飲んだカクテルに何者かによって薬物を入れられたとの苦情があり、さらに別の複数の女性が同様の苦情をツイッター上で報告。防犯対策としてふたを付けたカクテルの販売を始めたという。
 薬物は精神安定剤のザナックスとみられており、女性たちは話ができないほどの酩酊状態に陥ったという。
 激怒したシャリーシュさんは即座に警察に通報、私服警備員を雇った。さらにディナータイム後にカクテルの注文があった際は、ふた付きプラスチック製容器で「万全」を期した。ビールもグラスに注がず、瓶に入った状態で提供する予定だ。ただし、グラスで飲みたいという客には求めに応じるという。
 薬物混入事件についてニューヨーク市警察(NYPD)は、防犯カメラの映像などから犯人を捜査中。シャリーシュさんは「恥だと思って、女性客が警察に正式な被害届を出さない可能性もある」と懸念している。