ニューヨーク市会計監査官のジョン・リュウ氏は17日、次期市長選資金としての2011年後期寄付金総額を発表。前期と比較して寄付金額が大幅に落ち込みを見せたことを明らかにした。
同氏は前期の6カ月間で100万ドルを集めており、現在資金集めでトップに立つ市議会議長のクリスティン・クイン氏やマンハッタン区長のスコット・ストリンガー氏と足並みを合わせていたが、昨年11月に同氏の資金調達管理役シン・ウ・パン氏が選挙資金の不正操作で逮捕されて以来、調査などに要する時間と多額の経費が足かせとなったと見られる。
同氏のもとには現在160万ドルの資金が残るほか、後期は51万7000ドルの寄付金が集められ、他候補者らとかろうじて肩を並べる形となったが、既に456万ドルを確保したクイン氏や、ビル・デ・ブラシオ氏とは大きく差がつく結果となった。
リュウ氏の広報担当であるジョージ・アーツ氏は、「パン氏逮捕による調査が資金集めの時期を大きく遅らせたことは遺憾」としながらも、「状況を考慮した上では、継続的な支援者に感謝し、現在の資金額に満足している」と述べた。
またリュウ氏は同日、不正操作に対する調査により遅延していた50人以上の資金調達支援者リストの公開も行った。