車を良好な状態で維持したいと願うのは万国共通です。「車の維持」と聞いて、まずエンジンオイルが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。しかし、エンジンオイルの働きについて完全に理解している人は少ないようです。エンジンオイルには主に5つの働きがあります。
1、潤滑作用
エンジンオイルが果たす最も重要な働きです。エンジン内は金属部品が多数組み込まれており、部品の間にエンジンオイルが入り込み油膜を形成することで金属同士の直接的な接触や磨耗を防ぎます。また抵抗を減らし部品のスムーズな動作を確保します。
2、冷却作用
エンジンを冷やす代表的なものにLLCという冷却液が車に搭載されていますが、エンジンオイルはその働きを補助します。車の稼働時、エンジン内部は非常に高温になりますが、エンジンオイルはその熱を吸収して発散する役割を担っており、エンジンの過熱を防ぎます。
3、防錆作用
エンジン内は金属部品でできており、エンジンオイルには空気との接触を避け、錆を防止する環境を作ります。
4、密封作用
エンジン内のピストンとシリンダー間に生じる小さな隙間をエンジンオイルが密閉することで完全燃焼を補助します。
5、清浄作用
金属部品の擦れから生じる金属粉や車の稼動時に発生するススをエンジンオイルでフィルターまで流し濾過することで、エンジン内を清潔に保ちます。
一般的にエンジンオイルは3カ月または3000マイルごとの交換が推奨されています。なるべくこまめに交換して車を良好な状態に保ちましょう。
今月のお助けテクニック!
*モニタースタンドを剥がれにくくする方法
ポータブル製のナビやスマートフォンでナビのアプリを使って車を運転する人が増えています。そんな中で「ダッシュボードにモニタースタンドを貼ったがすぐに剥がれてしまう。どうしたらいいの?」といった声を多く聞きます。
通常は両面テープが付いたスタンドを車のダッシュボードに貼ることが多いのですが、その際、ダッシュボードの表面が油分などで汚れていると、テープが接着せずに剥がれてしまいます。そのような場合は、食器用中性洗剤を水で薄めて布に染み込ませダッシュボードを拭けば油分は取り除けます。その後、ヘアドライヤーなどで両面テープを温めて貼れば、剥がれにくくなります。
さていよいよダッシュボードへの取り付けですが、ここで重要なのは粘着剤がしっかりなじむまで最低24時間は機器の取り付けをせず、我慢することです。粘着剤がしっかりなじむ前に荷重を加えると、すぐに剥がれてしまうからです。最後のこの工程を怠ると、せっかくの下準備が全て「水の泡」になってしまいます。ご注意を。
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル(現:(株)IDOM)入社。対企業向けのコンサルティング営業部でスーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。その後日米で店長を経験し、現在は全米のEコマース事業を手がける。豊富な知識と丁寧な接客に定評があり、緊急時や時間外も対応。
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