【14日付ニューヨークタイムズ】昨年6月の連邦下院議員の民主党予備選で、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏が、現職だった重鎮のジョン・クローリー氏を破ってから約8カ月。同年11月の中間選挙で最年少議員として初当選した同氏に刺激を受けた進歩派の活動家らが、次期連邦下院議員選の予備選がある2020年に向け、民主党内で定着した体制を打ち破ろうとする動きが高まっている。
アンドリュー・クオモ知事の元経済開発顧問、リンジー・ボイラン氏は、下院司法委員会の委員長を務めるマンハッタン区選出のジェラルド・ナドラー下院議員に挑む可能性があり、民主党全国委員会(DNC)の委員らは、ロングアイランド選出の現職議員、トム・サオジー下院議員の取り崩しに動き出している。
ブルックリン区では、18年の予備選で接戦の末に敗れた候補者が再戦を計画。有色人種の人口が白人を上回るブロンクス区とウエストチェスター郡の選挙区では、進歩派が白人のエリオット・エンゲル下院議員に挑みそうだ。この構図はオカシオ=コルテス氏が登場したときと同じだ。
18年の予備選で敗れた現職の民主党議員はクローリー氏を含め全米で2人。 民主党のイデオロギー監視を目的に出馬を目論む活動家らの今後に注目だ。