カジノ合法年齢引き上げ案 若年層の賭博依存を懸念で

 クイーンズ区選出の上院議員ジョセフ・アッダボー氏は23日、カジノの合法年齢を現行の18歳から21歳に引き上げる法案を議会に提出する意向を表明した。同区のアケダクト競馬場における一大カジノ施設建設案を受け、若年層の賭博依存を回避することが目的だという。

 同氏は合法年齢の引き上げについて、「今こそ適切なタイミング」と述べ、カジノ導入案が本格化するこの際に、「ギャンブルに関する知識とリスクを広めるべき」と指摘した。また、18歳から21歳は今後の人生観に多大な影響を与える多感な時期であるため、この年齢層の若者らが賭博中毒に陥らないよう、社会で管理することが懸命と付け加えた。

 同州のアンドリュー・クオモ知事は先週、スロットマシンだけでなく、現在州では違法となっているルーレットやポーカーなどのテーブルゲームを導入した総合施設の合法化を実現するため、州議会に憲法改正を巡る審議を求めている。