地下鉄R線、2分割を提案 ブルックリン区内の運行改善目指し

 【20日付amニューヨーク】マックス・ロス連邦下院議員(民主)らブルックリン区選出の議員4人が15日、地下鉄R線を2分割する提案を盛り込んだ書簡をニューヨーク州都市交通局(MTA)に提出した。
 R線は、ブルックリン区ベイリッジからマンハッタン区を経てクイーンズ区フォレストヒルズまでを結ぶ。提案では、ベイリッジ駅からマンハッタン区手前のコート通り駅までの路線と、マンハッタン区のホワイトホール通り駅からフォレストヒルズ駅までの路線を分割することを求めている。分割によりブルックリン区内の運行は他区での遅れの影響を受けずにすむと指摘。ハリケーン「サンディ」後の2013年から14年、トンネル修復工事のためにこの分割が生じ、運行が順調だったことを例に挙げた。
 MTAのシャムズ・タレック広報担当官は議員らがR線の運行状況改善に積極的な姿勢を示していると歓迎。「制限速度の引き上げなどわれわれも遅延対策に当たっているが、さらなる努力が必要」と述べた。一方で、地下鉄に関するニュースサイトを運営するベン・カバックさんは「分割は新たな問題を生む」として反対、通勤時の増便やJ線のブルックリン区延長を提案している。