クイーンズ区ウッドサイドのルーズベルト街62丁目付近で6日午後、地下鉄7番線の高架路線の一部が落下し、地上を走っていた車のフロントガラスを直撃した。けが人はなかったが、ガラスは割損。現場近くでは2月下旬にも同様の事故が起こっていた。
同区選出のジミー・ブラマー市議会議員(民主)は6日、ツイッターに写真を投稿し、ニューヨーク州都市交通局(MTA)に宛てて「ここで誰か死ぬ!」と警鐘を鳴らした。
地元紙amニューヨークによると今回落下したのは人の顔ほどの大きさの鉄製の破片。MTA職員らは6日夜にかけて現場近くの高架を検査し、腐敗が進んだ高架の木片や鉄製のがれきを除去した。
現場から1ブロックの61丁目駅はロングアイランド鉄道(LIRR)と交わるなど人通りが多い主要駅。2月21日にはルーズベルト街65丁目付近で7番線の高架線路から木片が落下し、走行中の車のフロントガラスに突き刺さった。
同紙によると、MTAは地下鉄の全路線を週に1度、目視で点検。高架は年に1度の点検だが、今回事故が相次いだことを受け、検査方法を見直す方針だという。
Update 3.8
MTAは長年にわたり7番線の高架線路の管理を怠ってきたとして、ブラマー議員やコリー・ジョンソン市議会議長らは7日、市庁舎前で会見を行い、早急の対応を求めた。議員らは市内の地下鉄システムは市が責任を持つべきだとも主張。ブラマー議員は記者団を前に「事故で死人が出なかったのは運が良かっただけ」と非難した。