ニューヨークのビル・デブラシオ市長は11日、市の全ての公立校の給食で今秋から、月曜の献立から肉を排除すると発表した。「ミートレス(肉なし)マンデー(月曜)」プログラムとして、朝食と昼食で菜食主義の献立を提供する。
市の発表によると、同プログラムは昨春、ブルックリン区の15の公立校で試行を開始。昨秋からは市内の全公立学校で、サラダバーに含まれる肉類を除き月曜の献立から肉を除いていた。これを正式な方針として導入するという。チーズや卵は献立に含められ、自宅から弁当を持参する生徒は何を食べても良いとする。
デブラシオ市長は記者会見で「肉を少しでも減らすことで、生徒の健康状態を改善できるだけでなく、(環境に配慮するため)温室効果ガスの排出量を減らせる」と利点を強調した。
同日付ウォール・ストリート・ジャーナルによると、市では以前、月曜の昼食は鶏肉が決まって使われていたといい、同紙は同プログラムについて「子どもの昼食の選択肢を奪う」と批判する鶏肉業界の声を紹介した。一方で、市内のレストランや公立病院など学校以外でも「ミートレスマンデー」を実践する場所もあるという。