はしか流行で非常事態宣言 ロックランド郡

 マンハッタン区の北約50キロに位置するニューヨーク州ロックランド郡は27日、はしかの流行による非常事態宣言を発令し、ワクチン未接種の18歳未満の子どもの公共の場への立ち入りを禁止した。郡の発表によると公共の場とは、10人以上が集まる学校や映画館、教会など。同郡では昨秋以降153件のはしか感染が報告されており、郡の史上最悪水準に達している。全米で正統派ユダヤ教徒を中心にワクチン接種に抵抗する動きがあり、流行につながったとみられている。

ワクチン接種に抵抗する動きの背景には「ワクチンを受けると自閉症になる」との思い込みがある。ロックランド郡によると感染者のほとんどは正統派ユダヤ教コミュニティーに居住する子どもで、大部分がワクチンを接種していなかった。宣言は30日間有効。