賠償金123億円支払い命じる MTA事故で下半身不随の男性

 高架線下を通りがかった際に線路の枕木が落下し、下半身不随の重傷を負ったのは安全管理に問題があったからだとして、被害者の男性が賠償金を求めて市交通局(NYCT)を訴えていた裁判で、ブルックリン区のキングス郡高位裁判所は9日、NYCTに対し男性に約1億1000万ドル(約123億2355万円)を支払うよう命じた。各メディアが10日、報じた。
 原告のロバート・リシアガさん(26)の担当弁護士によると、リシアガさんは2016年4月、自転車に乗って同区ブッシュウィックのブロードウェー街高架線下を走行中に負傷。当時現場では線路の補修工事が行われており、作業員が長さ10フィート(約3メートル)の枕木を誤って落下させた。工事現場下は一部が立ち入り禁止となっていたものの、安全管理を怠ったあいまいな標示が事故につながったと主張。「一生、車椅子生活を余儀なくされた」と訴えていた。
NYCT側は、賠償金額は不当として控訴する意向。