MTAトップの残業代34万ドル シンクタンクが給与公開 

 ニューヨーク市交通局(NYCT)局長でニューヨーク州都市交通局(MTA)トップも務めるアンディー・バイフォード氏が、昨年残業代だけで34万4147ドル(約3840万円)を得ていたことが22日、分かった。州都オールバニ市を拠点とする権力監視シンクタンク、エンパイアセンターが、交通当局の給与を公開した。
 これによると、ロングアイランド鉄道(LIRR)の運行責任者、トーマス・キャプト氏は昨年、46万1646ドル(約5152万円)を取得、交通当局全体で最も年間給与が多かった。17年の給与より約16万ドル増加。地元紙ニューヨークポストによるとMTAはキャプト氏が昨年1年間で何時間働いたか、残業代の支払い基準などについて説明を避けたという。LIRRは昨年、遅延率がここ19年で最高だったにもかかわらず、残業代の上位10人のうち9人はLIRR職員だった。
 同センターによるとMTA全体では、昨年の残業代は13億ドル(約1450億円)を超え、17年より約1億ドル膨らんだ。