エボラ熱対策で訓練 唯一の死者出したNY

 西アフリカでまん延が続き、致死率が高いことで知られるエボラ出血熱。米国で唯一の死者が出たのは2014年、ニューヨーク市でだった。以降、市警察や市消防局、医療従事者らは、感染者が出た際の対処に当たる訓練を重ねている。    
 4月30日付ウォール・ストリート・ジャーナルによると、エボラ出血熱に特化した治療センターのあるマンハッタン区のベルビュー病院で同月末、2日間にわたり訓練が行われた。看護師や医師の監修の下、50以上のステップに及ぶ防護服着脱訓練をはじめ、「患者役」の人を治療するロールプレーなどもあったという。
 厚生労働省によると、エボラ出血熱は症状が出ている患者の血液や吐しゃ物、体液や注射針などから感染し、空気感染はしない。