バターリ被告、ボストンで性的暴行か 「胸まさぐり無理やりキス」、起訴内容を否認

 マサチューセッツ州サフォーク郡地区検事局は23日、同州ボストンのレストランで約2年前、女性客にセクハラを行ったとして、ニューヨークでも人気の飲食店を経営していた著名シェフ、マリオ・バターリ被告(58)をわいせつ行為と性的暴行の罪で起訴した。被告は24日、ボストン地区裁判所に出廷、起訴内容を否認した。各メディアが報じた。
 報道によると、起訴内容はバターリ被告が2017年3月、自身が経営していた複合型グルメ施設「イータリーボストン」隣のバーで、30歳ほど年下の女性客に一緒に写真を撮ろうと誘いかけ、店の奥に連れて行き、胸や股間をまさぐり、無理やりキスしたというもの。
 女性はバターリ被告の長年のファンだった。被告は酔っているように見え、その後女性に近くのホテルに行こうと誘ったという。女性は昨年8月、慰謝料を求めて民事訴訟を起こしていた。有罪判決が下されれば、被告は禁錮5年以下の実刑に処され、性犯罪者として登録されることになる。
 バターリ被告を巡っては20年以上にわたり女性4人にセクハラをした疑いを持たれ、2017年に自身が関連する店の経営から退いていた。昨年5月には、自身の店で女性3人をレイプした疑いでニューヨーク市警察(NYPD)が捜査。しかしNYPDは今年1月、証拠不十分として捜査を終えていた。