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コロナ禍で障害者の失業が深刻
経済再開でも高いハードル
コロナ禍で、障害者の失業が深刻だ。大半が、大打撃を受けたブティックやレストランなどのホスピタリティ関連業界で働いていたからだ。こうした業界では従事者の半分が失業した。障害者はエントリーレベルにいることが多く、しわ寄せは大きかった。5日付、ニューヨークタイムズが報じた。
知的障害を持つギゼラ・チェンバースさんはケネディー空港内のTWAホテルで宴会場のシェフの職を得た。ところが昨年3月に他の従業員とともにレイオフを受けた。「ほとんどの障害者が職を失った」と語るのは、障害者支援団体インスティチュート・フォア・キャリア・ディベロップメントの責任者、スーザン・シェールさん。マンハッタンを本拠に毎年200〜300人の障害者に職を斡旋していた。
障害者の失業率は一般の3倍。現在市内の障害者の失業率は推定35%超だ。毎月800ドルの補足的保証所得(SSI)はあるものの、家賃や食費に事欠く障害者は多い。もともと仕事が見つけにくい上、支援団体も十分機能していない。経済が再開しても、ハードルは高い。自閉症を持つマイケル・ラベグリアさんは、マンハッタンにあるアート教育施設ロージーズ・シアター・キッズで受け付けや補助を担当していた。今は失業中。「仕事が大好き。また職場に戻れればいいな」とつぶやいた。

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