ニューヨーク州議会で先週、女性用の生理用品に成分表示を義務付ける法案が可決された。成立すれば全米で初めて。各メディアが6月27日、報じた。
法案はタンポンやナプキンなどの生理用品にアレルゲン、香料、合成物質、有害な危険性のある化学物質などが含まれていることを認知させるのが目的。支持者らは製造業者に対し、法制化の際はニューヨーク州専用の特別なパッケージを作るのではなく、成分を表示したパッケージに刷新し、全米の商品に適応するよう求めている。
法案を支持した議員らは歯磨き粉やシャンプー、制汗剤などのパーソナルケア用品には、既に成分が表示されていると指摘。法案を提出したリンダ・ローゼンタール下院議員(民主)は、「製品の成分を知ることは消費者の権利」と訴えた。
一方で、製造業者は、現在流通している商品は厳格な安全基準を保ち、米食品医薬品局(FDA)も医療品と認定する安全な製品だと主張。成分はネットで既に公開されていると反論した。
報道によると生理用品は綿とレーヨンの混合と塗料、高分子量のポリマーで作られた不織布でできており、米国の女性は、年間30億ドル(約1236億円)を生理用品に費やしているという。クオモ知事は法案を見直した後、署名を検討するという。