ニューヨーク都市交通局(MTA)の職員が140日間の休暇を取得し、自らの結婚式やハネムーンなどに使っていたことが分かった。MTAの監査官が10日、発表した。MTAは職員を既に逮捕したが、年金は受給するという。ニューヨークポストが同日、報じた。
同紙によると、問題となっているのは地下鉄の信号整備を担当するヘンリー・デリオン職員。病気の父親の介護が必要だとして、2016年3月から1年間の間に介護休暇を申請。同年9月には、22日間連続して休んでいた。
MTAの監査員は同職員が同月2日、ロングアイランドで結婚式を挙げていたことを察知。その後、英国ロンドンやスペインのバルセロナでクレジットカードを使用したことも発覚した。さらに、同職員が休暇中、青少年を対象とした野球チームでコーチのボランティアをしていたことも判明。介護休暇中に、チームの遠征先だったニューヨーク州外のファストフード店でクレジットカードを使っていた。
同紙によると、デリオン職員は2007年入局、年収4万4754ドル(約483万円)。当初「休暇のたびに父親の病状が悪化した」とうそをついていたが、休暇を結婚式とハネムーンに不正使用したことを認めたという。