英誌エコノミストの調査機関であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)とシティグループが12日公開した「最も競争力のある都市」ランクキングにおいて、ニューヨーク市が1位に選ばれた。
同調査は世界の主要120都市を対象に実施。経済力、物的または人的資本、社会・文化特性、環境・自然災害などを総合的に評価した。
ニューヨーク市は金融成熟、社会・文化特性、物的資本のほか、魅力的な観光産業などが高評価を得てトップの座に着いた。
コーネル大学およびイスラエル工大によりルーズベルト島に建設の進む「応用科学キャンパス」など、同市における技術革新分野の取り組みも首位の一因であると見られている。
また、ニューヨーク州労働局が先週発表した内容によると、同市は過去2年間で他の主要10都市の雇用総数より多くの雇用を生み出しており、ビジネスの機会も豊富であると判断された形だ。
調査結果を受け、同市のマイケル・ブルームバーグ市長は「起業家、新製品の制作者、または斬新なアイデアの発案者にとって、同市が活動の適所であることが証明された」と述べ、今後も世界経済の中心であり続けるための取り組みを継続する姿勢を示した。
さらに、調査を実施したEIUのディレクター、レオ・アブルッツェーゼ氏は「アジア都市の経済成長も著しいが、欧米都市は世界中の優秀な人材を確保する面で優れている」と分析した。
同調査の総合ランクでは、同市に続き2位にロンドン、3位にシンガポールが選ばれたほか、東京は6位に食い込んだ。また、大阪は47位、名古屋は50位、福岡は63位で、韓国の最上位であるソウルは20位、北京は39位だった。