夏の車中にわが子置き去りに 誰にも起きる悲劇

 ブロンクス区で7月26日、日中の車内に置き去りにされた1歳の双子が熱中症で死亡した。報道によると過失致死罪などで起訴された父親のホアン・ロドリゲス被告(39)は、双子を保育所に預けたと思い込んでいた。子ども思いの父親と近所で評判だった被告は「忘れたんだ。わが子を殺してしまった」と悲嘆に暮れている。全米で毎年同様の事故が起こる。チャイルドシートを後ろ向きにする乗せ方は、子どもが視界から消えるため忘れやすくなるという。後部座席への確認を促す警告灯を付けることを車の製造業者に義務付ける連邦法も検討されている。

ブロンクス地区検事局は2日、ロドリゲス被告の起訴手続きを遅らせることを決定。より軽罪に訴因変更するか、起訴を取り下げる可能性もあるという。子どもの車中死予防団体キッズ・アンド・カーズによると、同様の事故で1990年以来、保護者のうち罪に問われたのは全体の43%だった。事故は誰にも起き得るという。写真は同団体の公式ホームページ(www.kidsandcars.org/heatstroke-day)より