アメリカンケネルクラブは14日、ブルックリン区マリンパークのマリンパーク葬儀場のセラピー犬、フィオナを100万匹目の「ケネイン・グッド・シティズン(CGC、善良な犬民)」に認定した。CGCは同クラブが1989年に始めた、犬と飼い主のための教育プログラム。お互いの信頼関係を築く以外に、「隣人」への対応も学ぶ。amニューヨークが14日、報じた。
フィオナは穏やかな性格で知られる犬種、バーニーズ・マウンテン・ドッグ。まだ1歳半だが体重は100ポンド(約45キロ)と重量級だ。飼い主で葬儀場のオーナー、ノラ・パボーネさんは「悲嘆にくれる参会者の声をできるだけ自然に聞けるように」と、CGCプログラムを受けさせることにしたという。フィオナは数カ月の訓練後、「頭をなでられても静かに座っていられる」「騒音に動じない」など10項目のテストに合格、この日、CGCの認定を受けた。
フィオナは毎日、葬儀場に「出勤」する。パボーネさんは「悲しみに暮れる大人にも、死を理解できず動揺する子どもにも安らぎを与えている」とにっこり。同プログラムの責任者、メアリー・バーチさんは、「犬のマナーが良いということは、飼い主も信頼が置けるということ。ニューヨークのような大都会では訓練が必要」と話した。