タピオカ入り飲料、百花繚乱 「アジア料理が主流になる兆し」?

 タピオカパールを入れた飲み物が、ニューヨーク市で再び流行している。ウォール・ストリート・ジャーナルが8月31日、レポートした。
 タピオカパール入り飲料として最も一般的なのはミルクティーベースの「バブルティー」。もっぱらアジア系の飲料専門店で販売されている。最近はクリームチーズや蒸気で牛乳を泡立てた「ミルクキャップ」をトッピングしたり、ブラウンシュガーのシロップで甘味を付けたりと、バラエティーも豊富だ。
 ニューヨーク市を本拠に世界展開をし、市内および近郊に43店舗を展開する「カンフーティー」では、3000種類の味をそろえる。英国を本拠とする「バブレオロジー」も先ごろ、マンハッタン区イーストビレッジに初のニューヨーク店をオープン。同店ではパッションフルーツ味のタピオカを使ったラム酒ベースのカクテルを提供している。
 バブルティーは1980年代に台湾で流行、市内には約10年前に「上陸」し話題になった。それでも人気もいつかは下火になると予想する業界関係者も少なくない。一方で、料理のイベントなどを通してアジアのライフスタイルを提案するラッキーライスの創業者、ダニエル・チャンさんは同紙の取材に、1980年代後半のスターバックスに始まり現在まで続くグルメコーヒーの隆盛を例に挙げ、バブルティー人気は定着すると指摘。米国で今後、「アジア料理が主流になっていく兆候」と自信をみせた。

バブオロジーの公式インスタグラム(bubbleologyusa)より