グラウンド・ゼロで米作り 26日に収穫

 マンハッタン区ローワーマンハッタンの9.11メモリアル博物館の向かいに建つ複合商業施設オキュラスの前に先月、稲を植えたプランターが設置され、秋の到来とともに米が実りつつある。料理のイベントなどを通してアジアのライフスタイルを提案するラッキーライスの創業者、ダニエル・チャンさんによるインスタレーション。ニューヨークタイムズの取材にチャンさんは「都市における稲作の可能性と気候変動について問題提起したかった」と話した。

収穫は今月26日の予定。植えられているのは、日本、イタリア、マダガスカル、ウズベキスタン、アフリカとインドネシア原産で米国で広く栽培されている5種。プランターに掲げられたパネルには、米が世界中で人間が消費するカロリーの5分の1以上を提供していること、12万以上の種類の米が世界各地で栽培されていることなどが書かれている(photo: Asami Kato / 本紙)