ニューヨーク州都市交通局(MTA)は16日、2020〜2024年会計年度資本計画案を発表した。15〜19年会計年度から70%増となる総額515億ドル(約5兆5700億円)を投入する計画では、資本の大部分を地下鉄とバス網の改良に充てる。amニューヨークが同日、報じた。
MTAによると、税収や導入が迫ったマンハッタン区の混雑課金制度などの収益により、250億ドル(約2兆7000億円)は確保されているが、残りは同州およびニューヨーク市、連邦政府からの資金提供が必要となる。
515億ドルのうち400億ドル(約4兆3240億円)は、市都市交通局(NYCTA)のために割り当てられ、NYCTAのアンディ・バイフォード局長が進める、市の地下鉄およびバス網の近代化を目的とした「ファーストフォワード計画」の前半に充てられる。
同計画では、71億ドル(約7675億円)が、レキシントン街線(4、5、6)やクイーンズブルーバード線(E、F、M、R)などの6路線で、信号機を世界中の地下鉄の標準となっているコンピュータ化された機器に交換するのに費やされ、また、70の駅を、米障害者法の規定にのっとったものに改良する。
その他に、61億ドル(約6596億円)が新たな地下鉄の車両1900台の購入に、45億ドル(約4866億円)が2番街線の第2期工事に充てられる。また、34億ドル(約3575億円)で500台の全電動式バスを含む新たなバス車両2400台などを購入する。