日本の旅行会社が9日、日本の人気テレビアニメ「バナナフィッシュ」の舞台となった場所を巡るツアーをニューヨーク市で催行。舞台の1つであるマンハッタン区42丁目のニューヨーク公共図書館を訪れたツアーの参加者のおかげで、同図書館内のギフトショップの売り上げが、一時的に上がった。バナナフィッシュ「特需」について、ニューヨークポストが12日、報じた。
ツアーは、近畿日本ツーリストが企画。同図書館は主人公アッシュのお気に入りの場所だ。中でもアッシュが悲劇的な最期を遂げるローズ・メイン・リーディングルームには約80人のファンが詰めかけ、写真撮影を楽しんだ。また、ギフトショップでは、ローズルームに置かれた木製の椅子のミニチュア(30ドル)が続々と購入された。9日だけで約59個を売り上げ、前週2日と比べて総売上が約23%上昇したという。同図書館の関係者も「30年間、働いているがイスがこんなに売れたのは初めて」と驚く。
同アニメは1985年から96年に「別冊少女コミック」連載された吉田秋生の漫画が原作。2018年にアニメ化され、ブームが再来した。