グラセンのフードコートが経営危機 雰囲気悪いと客遠のく

 マンハッタン区グランドセントラル駅地下のフードコートで営業する飲食店が経営難に陥っている。複数の店主の話としてウォール・ストリート・ジャーナルが1日、報じた。市内の他の地域と比べて賃料が約2倍にもかかわらず、内装が古く、ホームレスの出入りも多い。雰囲気の悪さから売り上げは昨年より10%減。閉店の危機に瀕している店もあるという。一方、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、「問題なのは店のコンセプトでは?」と反論している。

フライドチキンとウイスキーを提供する「アートバード・アンド・ウイスキー・バー」=写真右奥=は昨年、180万ドル(約2億円)を投入し、フードコート内に出店。しかし、売り上げは低迷。現在の状況が続く場合は、今後1年から2年の間に店を閉めるという(photo: Yurika Fukagawa / 本紙)