ジャパン・ソサエティー(JS)は3日、1日付けで退任した櫻井本篤前理事長と、2日付けで就任したジョシュア・W・ウォーカー新理事長の歓送迎レセプションを開いた。
桜井さんは米国三菱商事社長から民間出身では初の在ニューヨーク総領事・大使を務め、2009年4月から1907年のJS創立以来初の日本人として理事長に就任。在任中は、各種事業や人物交流などを通じ、日米間の相互理解と友好関係を深めた。また、東日本大震災が起きた際にはいち早く震災支援基金を開設。18年6月末日までに1400万ドル以上を集め、被災地の復興と再建に尽くした。
ウォーカー新理事長は、地政学的リスク分析専門コンサルティング会社、ユーラシアグループのグローバル戦略事業部長兼日本部長。2歳から18歳までを日本で過ごした知日派。エール大学大学院国際関係学部で修士号を取得後に、プリンストン大学で政治学と公共政策における国際関係と安全保障を研究し博士号を取得。エール大学大学院在学中に在トルコ共和国米国大使館に勤務。その後、クリントン元国務長官のもと、グローバル・パートナーシップ・イニシアティブの一環で中東・北アフリカ問題上級アドバイザー、ケリー元国務長官のもと、チーフエコノミスト室で上級アドバイザーなどを歴任。エール大学国際問題ジャーナル創刊編集長。英語、日本語、トルコ語の3カ国語のトライリンガル。
スピーチで、櫻井さんが「息子のような若々しい新理事長」とエールを送り、ウォーカー博士が「私のメンター」とたたえる、温かい雰囲気の中での新旧交代となった。