スカボローフェアやさそり座の女を熱唱 混声合唱団「とも(JCH)」

 ニューヨーク市を拠点に活動する混声合唱団「とも(JCH)」が11月30日、マンハッタン西区のプレスビテリアン教会でチャリティー演奏会「ともに虹を探そう」を開催した。JCHは東日本大震災など復興支援や国際交流を目的に活動している。
 今回で3回目となる演奏会は4部構成で行われ、演奏会のタイトルともなっている合唱曲「ともに虹を探そう」でオープニングを飾った。続いて、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」など日本の歌謡曲を2曲、ハーモニーの美しさが特徴の合唱組曲「みやこわすれ」、サイモン&ガーファンクルの名曲「スカボローフェア」やアイルランド民謡「ロンドンデリー」など幅広いジャンルの歌を披露。さらに、混声合唱組曲「旅」から「旅立つ日」など7曲をナレーション付きで熱唱した。
 演奏会には、風の環少年少女合唱団、風の環アンサンブルも出演。フィナーレは11月にちなんで、美川憲一の演歌「さそり座の女」を振り付きで合唱し、会場場内は大いに盛り上がった。JCHのディレクターを務める白田正樹さんは、「ルネッサンス古典から演歌、ポップスまで幅広いジャンルに挑戦することで、子どもから大人までが楽しめる演奏会になったと思う」と話した。
 演奏会で集まった義援金879ドルは、台風19号の被害地支援に充てられる。白田さん自らが被災地に赴き、届けるという。

鮮やかな黄緑色の衣装が舞台を飾った
(photo: Rina Fujimaki / 本紙)

http://jch-tomo.org