13歳容疑者の保釈請求却下 バーナード大生刺殺事件で

 バーナード大学1年生のテッサ・メイジャースさん(18)がマンハッタン区116丁目のモーニングサイドパークで昨年12月11日に刺殺された事件で、マンハッタン区家庭裁判所のキャロル・ゴールドスタイン判事は2日、13歳の容疑者の弁護士から出されていた保釈請求を却下した。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
 ニューヨーク市側の弁護士は保釈の審理中、同容疑者が拘置所内の職員に対し攻撃的な態度を示したと主張。ニューヨーク市警察(NYPD)の捜査員も、14歳の2人の友人と共にメイジャースさんを襲った経緯を同容疑者が詳しく自供したと証言。友人の1人が刺したと語ったことも明らかにした。
 これに対し、リーガル・エイド・ソサエティー(LAS)のハナ・カプラン弁護士は、少年は学校を無断欠席することがなく、叔父と7年間同じアパートに暮らしていると指摘した。この日、容疑者の少年は黒いコートと同色のスエットパンツ姿で出廷。ゴールドスタイン判事が「保釈は認められない」と告げ、裁判開始予定の3月16日までの勾留が決定すると、肩を落とした。
 同事件でNYPDは他の2人の少年も取り調べたが釈放。同紙によると、逮捕に至るかは今後出てくる証拠次第とされる。そのうちの1人は、メイジャースさんに手を噛まれ、歯型が消えるまで家族がかくまっていたとの情報もある。

メイジャースさんのインスタグラムより