キャシュレス販売禁止へ 低所得層保護が目的

 ニューヨーク市議会は23日、市内の飲食店や小売店がクレジットカードのみでの支払いを受け付ける「キャッシュレス営業」を禁止する法案を可決した。クレジットカードや銀行口座を持たない低所得層の保護と差別撤廃が目的。カード情報を盗むスキミングにも歯止めをかける。デブラシオ市長がまもなく署名し、年内にも施行する意向。各メディアが同日、報じた。
 違法した場合は初犯で1000ドル、2回目以降は1500ドルの罰金が課される。市消費局が19年に実施した調査によると、市内の9世帯に1世帯が銀行口座を持っていないという。

米国では既にニュージャージー州やペンシルバニア州フィラデルフィア市、カルフォルニア州サンフランシスコ市がキャッシュレス販売を禁止、ニューヨーク市は4番目となる( photo: Cory Doctorow / www.flickr.com/photos/doctorow/30891922557 )