在ニューヨーク日本国総領事館は24日、マンハッタン区の大使公邸で、令和元年秋の叙勲で旭日小綬章を受章したゲーリー森脇さんの叙勲伝達式を開催、86人が参列した。
森脇さんは、ニューヨーク日系人会(JAA)の理事、副会長、会長として約25年間にわたりJAA運営に携わった。東日本大震災直後からJAA救援基金を設立。各種支援策を取りまとめ、被災地支援を精力的に展開した。ハリケーン「サンディ」の際もボランティア団体と連携しながら、被災者支援のための救援基金の設立に尽力。また、米日カウンシルの理事、資金調達や広報を担当する副理事長として日米両国の企業や個人と積極的に交流し、同団体の活動に不可欠な資金調達や人材発掘の面で貢献した。
伝達式で山野内勘二大使は、「無料で法律相談を行うなど日系コミュニティーに多大な貢献をされた。森脇さんは、vision(構想)、strategy(戦略)、honestly(正直)、passion(情熱)の全てを持ち合わせた人」とたたえた。 JAA会長のスーザン大沼さんも、「いつも実現不可能と思うようなアイデアを提案してくれて、それがどうすれば実現できるか示してくれ、最終的には成功させる」と全幅の信頼を寄せた。日米の著名チームで野球監督を務めたボビー・バレンタインさんは、「共に東日本大震災の支援をした際、森脇さんは率先して支援策を考え、実行した。彼と私は兄弟のようなもの。だから叙勲は自分のことのようにうれしい」と喜んだ。
森脇さんは、「長年共に働いているみなさんや、日系の諸団体のサポートのお陰でこのような賞をいただけた。これからも常に『コミュニティーのお役に立てることはないか』と考え、精進してまいります」とあいさつした。