同じビル内にアパートを所有し、身内や友人同士で助け合う共同生活の新しいかたちをニューヨークポストが1月29日、報じた。
ジョレーネさん(35)は2016年、金融街のアパートに引っ越した。1年後、ニュージャージー州に住む義理の両親も同じビルに引っ越してきた。「週に5日は7カ月の孫に『おやすみ』を言いにやって来る。つかず離れずのいい関係でいられる」とジョレーネさん。ジョレーネさんにこのアパートを販売した不動産ブローカー、マリア・ベラスケスさん(35)も、2人のヨガのインストラクターも同じビルに住んでいる。ベラスケスさんは、「まるで家族みたい。母国コロンビアから遠く離れていても寂しくない」と話す。
不動産会社のCEO、ベス・フリードマンさん(50)は07年、母親(77)と兄が住むマンハッタン区アッパーイーストサイドのアパートに引っ越した。今では母親とフリードマンさんの2人の子ども(17、14)は大の仲良しに。アパートにはフリードマンさんの20年来の友人も暮らしているという。
クイーンズ区アストリアに住むエミリー・ムーアさん夫妻(ともに33)は夕食を大量に作る。2年前から同じビルの階下に住む妹夫妻(30、28)と3人の子どもが食べに来るからだ。2家族はインターネットも共有する。荷物も受け取り合う。ケンタッキー州で育った姉妹は近くに住んで、一緒に生活するのが夢だった。子育ても姉妹で協力し合ったという。