白い粉入りの脅迫状 市内の銀行で見つかる
ニューヨーク市警察庁(NYPD)は4月30日、マンハッタン区内の銀行6カ所とニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長の事務所で、不審な白い粉が入った封筒が見つかった、とラジオ放送で発表した。
発見された郵送物のうち、5通はウェルズファーゴ銀行に、残りの1通はJPモーガン・チェイス銀行の本部に送られた。いずれも封筒の中には、労働者運動が行われる「メーデー」に関連したメモが見つかり、銀行経営者らを脅迫する内容のメッセージが書かれていた。
同事件を受け、30日午後はマンハッタン区内の各銀行に危険物取扱を専門とする警官らが配置され、非常時に備え厳重警戒の措置が取られた。
警察が白い粉を調べたところ、コーンスターチだったことが判明している。
「メーデー」にあたる5月1日、反格差社会を訴えるデモ団体「ウォール街を占拠せよ」のメンバーらが大規模なデモを実施。警察は今回の不審物郵送事件も、同団体の社会への抗議運動の一環である可能性が高いとして捜査を進めている。