NJ州 今夏は蚊の繁殖が盛んに 自治体が注意喚起
いよいよ、蚊のシーズンが到来する。ことしは春の訪れが早かったうえ、年間を通して多雨だったため蚊の繁殖が盛んで、今夏は例年以上の被害が予想される。
蚊の襲来を緩和するために、ニュージャージー州の各自治体は今からさまざまな蚊の駆除対策を行っている。
同州モリス郡蚊駆除委員会代表クリスチャン・マックモラウンド氏によると、同郡では3月ごろから蚊の繁殖を促す湿地帯の薮を取り除いたり、森林や道路などの水溜りに生息する蚊の幼虫の駆除に取り組んできた。また、蚊が繁殖場所として好む腐った水を溜めやすい廃棄タイヤ1000個以上を回収した。
マックモラウンド氏は、このような自治体による努力だけではなく、各家庭でも水周りに注意することにより、蚊の繁殖を抑制することができる、と指摘。缶やプラスチック、植木鉢の底やエアコンの受け皿に溜まった水などは、蚊がふ化する際に恰好の場所となるため、それらを排除するようアドバイス。また、家庭のスイミングプールなども水を溜める際にはカバーをかけるなどして清潔に保つよう指示した。
ミドルセックス郡蚊駆除委員会代表のジョン・クランツ氏は、伝染病を媒介することでも知られるヒトスジシマカ(Asian Tiger Mosquito)はトライステイトエリアでも頻繁に見られ、昼夜を問わず飛び回るため、特に注意するよう呼び掛けている。