世界成長率、マイナス3% 大恐慌以来の景気後退か

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は14日、最新の世界経済見通しを発表し、新型コロナウイルスの感染拡大の悪影響で、2020年の世界全体の実質成長率がマイナス3・0%に落ち込むと予測した。比較可能な1980年以来、最悪となる。成長率がマイナスになるのはリーマン・ショック後の09年(マイナス0・1%)以来2度目。
 IMFは20年の世界経済について「(1929年以降に世界を深刻な不況に陥れた)大恐慌以来で最悪の景気後退になる可能性が非常に高い」とした。日本はマイナス5・2%に悪化する見通しで、09年のマイナス5・4%とほぼ並ぶ低水準となる。