近夏、遊園地が次々に再開 コロナ禍、客足の減少を懸念

 全米のテーマパークは新型コロナウイルスの影響で3月から閉鎖していたが、その一部は今週から徐々に再開される。しかし、同ウイルスの第2波が心配されるため、客足が減るのではと懸念されている。ウォール・ストリート・ジャーナルが2日、報じた。
 絶叫マシーンが人気な遊園地、シックスフラッグスをはじめ、フロリダ州オーランドのユニバーサルスタジオ、シーワールドなどは、6月中旬までに再開予定。また同州のディズニーワールドリゾートは7月に再開が予定されている。各施設では、来場者にマスク着用や体温測定を義務付けして感染対策にあたるが、同ウイルスの流行には終わりが見えない。
 シックスフラッグス、シーワールドの株価はこれまでに40%以上、またディズニーは18%急落している。
 ウェドブッシュ証券の市場分析家、ジェームズ・ハーディマンさんによると、近年、各テーマパークは、安定した売上を確保できるシーズン券の販売に力を注いでいる。そのため、各施設は、毎日のチケット購入者数の減少よりも、年間フリーパスを購入するリピーターの喪失を懸念している。金融大手ゴールドマンサックスによると、昨年の地域のテーマパーク入場者のうち58%は、シーズンパス利用者が占めていた。シックスフラッグスでは、来場者の63%をシーズンパスや年間フリーパスを含む会員が占めていたが、4月の決済報告では、その売り上げが昨年比20%減。シックスフラッグスは各フリーパスのキャンセルが相次いだため、有効期限を2021年までに延長して対応している。

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