ニューヨーク市でこのところ、急増する違法花火の音によるストレスで、多くのペット犬の健康に被害が及んでいる。ニューヨークポストが22日、報じた。
行政総合窓口311によると、市では6月1〜19日、違法花火に関する苦情は3655件。 昨年同時期の26件と比べ大幅に増加している。
クイーンズ区ロングアイランドシティー在住のマイケル・カプランさんは早朝4時半に花火の音を聞いて、「まるで戦場」のようと、人生で初めて警察に通報した。マルチーズとヨークシャテリアのミックス、パンケーキが「ストレスで精神障害だ」。毎晩、精神安定薬を飲ませているが、「中毒になっても困る」と頭を悩ませる。「ブルブル震え、100ポンドの体を寄せてくる」と語るのはブルックリン区ベッドフォードスタイべサントに住むタラン・ハットンさん。ラブラドールの雑種、カウンティーが花火の音に興奮し、朝6時過ぎまで眠れない。過去に銃撃戦に遭遇したこともあって、音には敏感。花火のない、ペンシルバニア州ポコノ山の動物保護地域に避難することにした。
マンハッタンの獣医、ジョディー・ポラーさんは、パニック気味のオーナーからの電話が増えたという。「犬と花火は相容れない」。動物の鍼師、ジェフ・レビーさんは、「犬が驚き、おびえているのがよく分かる」と語り、ホワイト・ノイズや音楽を聞かせる、エアコンを強めてその音で花火の音をかき消すといった工夫を勧めている。