ラガーディア空港近くに建設中で、来年オープン予定のごみ収集施設ノースショア・マリン・トランスファー・ステーションを巡り、抗議団体ラガーディアフレンズが連邦控訴裁判所に、ニューヨーク市に十分な説明をするよう求めた。
一審では、連邦航空局(FAA)がごみ収集施設によりニューヨーク上空がバードストライクの危険に脅かされることはなく、同市に管理責任は無いと断言したことにより、施設の建設作業が続行されている。
同施設では各地からトラックで運び込まれてくるごみがコンテナに入れられ、はしけで埋立地に運ばれる仕組みを取る。市は輸送エリアを封じるため鳥が入れないようにすると説明しているが、建設場所がラガーディア空港から至近距離にあるため、バードストライクの危険性が高まることを危惧する同団体が、連邦控訴裁判所に控訴していた。
連邦巡回区控訴裁判所の判事らは、FAAとラガーディアフレンズの弁護士らによる聴聞を開いたが、結論には至らなかった。
FAAは主要空港の滑走路の端から2500フィート以内のごみ施設建設を禁じているが、同施設は世界で最も利用率の高いラガーディア空港の滑走路31の端から2200フィートの所に位置しており、危険を危惧する声が上がるのは必然だ。
着工から4年となる来年にも、ごみ収集施設はオープンする予定となっている。2009年にバードストライクによりUSエアウェイズの旅客機がハドソン川に不時着した事故を受け、市はごみ施設に鳥が集らないようスパイクを取り付けたり、建物の出っ張りを無くすなど、鳥を寄せ付けないためのさまざまな手段を講じている。