ブルックリン東部に黒人指揮官を任命 第73警察管区「住民との対話と理解を」

 ブルックリン区ブラウンズビルおよびオーシャンヒルを管轄するニューヨーク市警察(NYPD)第73警察管区の新たな指揮官として、2カ月前に就任した黒人のテレル・アンダーソン警視の今後が注目されている。ゴッサミストが10日、報じた。
 6月5日、同地区で人種差別と警察による暴力に抗議が行われた際、白人警官がデモに参加した女性に暴力を加えた事件で、暴力行為を行った警官の隣にいたクレイグ・エーデルマン元警視が、他部署へ異動となったために、アンダーソン氏が新たに任命された。
 同事件については、現在も捜査中。アンダーソン警視は、幼少期をブラウンズビルで過ごした後、近隣のベッドフォードスタイベサントに移り、現在も同地区で暮らしている。
 同管区ではこのところ、新型コロナウイルスの影響でクラブやバーが閉鎖されているため、屋外に400〜500人にも上る大規模な集まりが行われていることが問題となっている。同警視は、これらの集会の対応について、「多数の警官により鎮圧するのではなく、人々と話す」また、「大規模な集まりがもたらす不便な点や、集まりを解散させる理由を理解してもらうといった形で対応していく」と意気込んでいる。
 一部の住民は、黒人である同警視が指揮官に任命されたことで、黒人が住民の大部分を占める同管区に、理解が深まり、思いやりのある警察活動が実現することを期待しているという。

ツイッター(@NYPD73Pct)より

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