元WHO事務局長、米政権を批判 脱退表明「非生産的」と連帯訴え

 2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)危機の際に世界保健機関(WHO)事務局長を務めたグロ・ブルントラント氏が11日までに共同通信に寄稿、新型コロナウイルスへの対応について「WHOを政治的点数稼ぎの場にすることは非生産的だ」と述べ、感染拡大の最中にWHO脱退を表明したトランプ米政権を名指しで批判した。
 また、自国の利益だけを追求せずグローバルな利益のために連帯するよう各国に訴えた。
 ブルントラント氏は、危機の克服には全ての国が協力して保健医療制度の強化やワクチン開発に取り組み、その成果を平等に配分することが重要だと強調した。(共同)

ブルントラント元WHO事務局長(The Elders提供・共同)

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