コロナ時代のフードホール NY、状況に対応したアプローチ

 新型コロナウイルスの影響を受け、ニューヨーク市のフードホールの在り方も変わりつつある。ウォール・ストリート・ジャーナルが17日、報じた。
 ニューヨーク州では6月、経済再開第2段階(フェーズ2)に入り、飲食店の屋外席での営業が許可された。マンハッタン区のチェルシーマーケットやゴッサム・ウエスト・マーケット、ブルックリン区のタイムアウトマーケット・ニューヨークなどの有名なフードホールでも、屋外席とテイクアウトの営業が再開された。しかし、パンデミック以前は、昼の休憩時のビジネスパーソンがフードホールに溢れていたが、その多くが在宅勤務に移行したり失業したなどで、その様子はほとんどない。観光客の数も著しく減少した。
 タイムアウトマーケットは、営業日を週7日から5日に縮小、チェルシーマーケットのロブスタープレイスでは、メニューを拡張し、鮮魚の配達にも力を注いでいる他、ホールの運営者や各テナントは、現状に対応したアプローチを模索している。
 飲食店業界の専門家によると、一般のレストランよりも広いスペースを持つフードホールは、社会的距離の確保が容易であることから、屋内での飲食が可能になった場合、一般の飲食店よりも有利な立場にあるという。また、家賃や開店に必要な費用が安いため、パンデミックが収束した際には、一般の店舗よりもフードホールでの営業を選択する飲食店主が増える可能性があると指摘されている。

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