LICのウォーターフロントの公園を守れ 近隣住民が自警の動き、一部に反発も

 クイーンズ区ロングアイランドシティの住民が警備員を雇い、ウォーターフロントにあるハンターズ・ポイント・サウス公園などを自らの手で守ろうという動きがある。8月初旬からクラウドファンディングで献金を募ったところ、1週間を満たないうちに、100人以上が反応。目標の8000ドル(約85万円)を達成し、警備会社が27日からパトロールを開始した。amニューヨークが8月31日、報じた。
 これは、ここ数カ月、深夜から明け方3時ごろまで公園内でパーティーが行われていることに付近の住民が業を煮やしたため。ゴミが散乱し、違法な花火や麻薬の使用も見られる。発起人の1人、ヨランダ・トリスタンチョ・ヘルウィッグさんは「警察はコロナの対応で手一杯。住民が公園や生活の質を維持するための建設的な行動」と説明。ワンポイント・セキュリティーという警備会社を雇い、10月末まで夜10時から明け方4時までパトロールを実施する。
 これに対し、クイーンズ区選出のジミー・バン・ブレイマー市議会議員(民主)は「コロナで人種や所得格差の問題がより深まっている中、一部の裕福な住民が資金を出して、公共スペースを自警するのにはしっくりいかない」と反対を表明。住民や公園管理関係者による会談の場を設けたいとしている。「有色人種や貧困層の住民にリスクが高まる」として自警に反対の陳情もあり、400人分の署名が集まっている。

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