MTA、キャンペーン通し注意喚起 電車の接触死亡事故多発で
ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、乗客の相次ぐ電車接触事故や転落死亡事故を防止する目的で、広域なキャンペーン活動を始めた。調べによると、昨年プラットホームにおける電車との接触事故件数は146件で、うち47人が死亡。一昨年は127件で、51人が死亡している。
これを受け、MTAは地下鉄の車両や駅などに、「事故統計の仲間入りをしないで! プラットホームの端に立つのは危険」と英語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語で書かれたカラフルなポスターを貼り、乗客に注意を促している。また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェイスブックやツイッターを使ったキャンペーンも展開している。
しかし、F線を利用しているマリリン・ブラボーさんは「電車がなかなか来ないから電車を一目見たくて、ついホームから頭を出して覗いてしまう」と乗客の心理を代弁している。
また、MTAの電車接触事故件数には、線路に落ちた携帯電話や財布などを取ろうと線路内に立ち入った人たちも含まれており、MTAは線路内に物を落とした場合は線路には決して降りず駅員を呼び、「クロー」と呼ばれる特殊な道具で拾ってもらうよう呼び掛けている。