米おとりサイトで24人摘発 FBI、日英も捜査協力
米連邦捜査局(FBI)とニューヨーク連邦地検は26日、クレジットカードや銀行口座情報の窃盗、売買などのネット犯罪に関与した疑いで、18〜25歳のハッカーの男24人を米国、日本、英国など8カ国の捜査当局の協力を得るなどして逮捕した、と発表した。
2年間のおとり捜査を経て摘発。世界の約41万人が計約2億ドル(約160億円)の被害を受けることを未然に防いだとしている。日本政府関係者によると、24人に日本人は含まれていないもよう。
警視庁は、このうち東京都立川市に住むシンガポール国籍の男(23)について、FBIがハッカーをおびき寄せるため開設したインターネットサイトを通じ、他人のカード情報を有償で提供したとして身柄を拘束した。
日本の割賦販売法違反や米国法のアクセス・デバイス詐欺罪に当たる疑いがあるという。日米犯罪人引渡条約に基づき、東京高裁が米国への身柄引き渡しの可否を判断するとみられる。
FBIのホームページによると、シンガポール国籍の男は同サイトで、他人のカード情報を第三者に提供。代償としてタブレット型の多機能端末iPad(アイパッド)3台を受け取り、換金したとされる。