ニューヨーク市議会は16日、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた市のレストラン業界を救済する策として、飲食代に最大10%を上乗せすることを許可する条例案を可決した。ゴッサミストが17日、報じた。
パンデミックの影響と感染対策のためにレストランの運営能力を大幅に制限する安全規制により、市のレストラン業界は過去数ケ月間にわたり危機的な状態に陥っており、これまでに1000件以上の飲食店が永久的な閉鎖に追い込まれた。レストランの経営者および業界団体は、救済策を提案するよう市議会に助けを求めていた。46対2で可決された同条例案によると、ニューヨーク市のレストランは、客の飲食代金の合計金額に最大10%の「COVID-19リカバリーチャージ」を上乗せすることが可能となる。チャージの上乗せは今後、屋内での飲食の最大収容率の制限がなくなってから90日後まで有効とされる。同条例案の提案者であるジョー・ボレッリ市議会議員は、「この条例案は、急速に高まっている人件費や、コロナのガイドラインに対応するためにかかる経費をカバーし、ビジネスを維持するために必要な収益を増やすための自由をレストランに与える」と述べた。ニューヨーク州のクオモ知事はこのほど、市のレストランの屋内営業を、入場人数を定員の25%にすることを条件に、9月30日から再開すると発表していた。
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