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動物園のゾウは「人ではない」
違法拘禁の訴えを却下 NY州最高裁


ブロンクス動物園に生後1年目に連れてこられて以来、45年間飼育されているインドゾウのハッピー。動物保護団体「ノン・ヒューマンライツ・プロジェクト」がこれを違法拘禁として訴えていた裁判で、ニューヨーク州最高裁は同日、「ゾウの驚異的な能力は否定できないが、人身保護請求は人の身柄の自由を保障するもので、人ではない動物には適用できない」として退ける判決を下した。14日、CNNが報じた。
同団体は霊長類やゾウ、イルカ、クジラなどには「法的人格」があると主張。ハッピーの人身拘束を解いて、ゾウの保護地域に移し、他のゾウとの交流の機会を増やすべきだと訴えていた。州最高裁がこの訴えを却下する判決を出したことに対し、広報担当者は「ハッピーにとってだけではなく、動物園の他の動物にとってもマイナス」と指摘。次の法的手段を検討するとともに、ハッピー解放を求めて草の根活動を続けていく考えを明らかにした。
ブロンクス動物園ではゾウ飼育プログラムを中止。ハッピーともう1頭のゾウを残すのみになっている。2頭は仲が悪く、離れて飼われている。ブレーニー園長は取材に対し、「ハッピーは他のゾウと交流することが少ない性格。保護地域に移しても変わるかどうかはわからない」とコメントしている。
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