昨年ニューヨークを拠点に勃発した反格差社会を訴える「ウォール街を占拠せよ(OWS)」のデモ行進に参加していた3人が、現場を規制していたニューヨーク市警視庁(NYPD)の警官らに意味も無く催涙スプレーを吹きかけられ被害を被ったとして、NYPDと市に損害賠償を求め提訴したことが分かった。
原告の3人はいずれも抗議者として現場に居合わせていたものの、指示に反するような行動を取っておらず、「警察の行動は異常だ」と訴えている。33歳のケリー・ハンリンさんは、写真撮影をしていたところ催涙スプレーを浴び、激しい目の痛みを感じたという。「警察はOWSに対して過剰反応している」と怒りを露にした。
これに対しNYPDは「警官は規定の範囲内で職務を全うしている」と主張。市は現時点でコメントはしていない。