ニューヨーク市に住む25〜30歳を対象に実施された調査によると、生活費の節約を理由に10人に3人が独立せずに実家で親と同居していることが明らかになった。
心理学協会前会長のフランク・ファーレイ氏は、「この年齢層で親に養われる環境に置かれていると、独立心と責任感の欠如が問題となる」と指摘。しかし、家賃の高騰が進む同市では、低い賃金で働きながら生活をやりくりする同年齢層が実家に戻るのを余儀なくされているという見方もある。
ブロンクス区に住むオリバー・フランシスコさん (21) は、「母親がすべてお金を払ってくれるから楽だ」とし、「生活費を払わなくて良いので、年齢に関係なく、家を出る気はない」と語った。
同調査はコネチカット州ブリッジポート市、ハワイ州ホノルル市、フロリダ州マイアミ市でも行われ、いずれの都市でも親との同居率が30%を越えていた。