ニューヨーク市の道路で、電動スクーターの利用者が増えていることから、自転車専用レーンの混雑が懸念され、市は対応に迫られている。ストリーツブログが8日、報じた。
ニューヨーク州に続いて、市で今年、自転車レーンでの電動スクーターの利用が合法化されたことと、新型コロナウイルスの影響で公共交通機関の利用を避ける人々が増加したことにより、市では個人所有の電動スクーターの売り上げが3桁も急増したという。
電動スクーターを販売する企業、ウナギでは、ニューヨーク市でウェブサイトを介した2020年第2四半期の売上高が、同年の第1四半期と比較して312%増加し、19年の第2四半期と比較すると549%増加していた。これに加え現在市では、マンハッタン区以外で、企業が提供するスクーターのシェアリングプログラムの準備が進められている。しかし市内ではこのとこところ、自転車、歩行者専用レーンや遊歩道などはすでに、歩行者、自転車、電動自転車、スクーター、電動スクーターで溢れ、頻繁に事故が起きている。今後、更に混雑することが予想されるが、これ以上の交通手段の増加に、対応する余裕がないのが現状。
また、スクーターシェアプログラムではドック(置き場)が必要となる。しかしスクーターを製造する企業によると、市では駐車する十分なスペース場所もない。自動車以外の新たな交通手段に対応するためのインフラが整っていないため、早急な対応を市に求めている。