最近、全米では牛乳をふんだんに使用した濃厚なグリークヨーグルトの人気が高まり、ニューヨーク州北部では「チョバニ(CHOBANI)」をはじめとするヨーグルト産業が急成長している。2000年に14社だったヨーグルト工場は現在29社に増え、州全体における同産業の従事者は8000人超。今や年間 89億ドルの売上をたたき出す同産業の発展を受け、州内の酪農家にも多大な利益がもたらされている。
そんななか全国への宣伝も兼ね、アンドリュー・クオモ州知事が主宰する第1回ニューヨーク州ヨーグルトサミットが15日に州都オールバニで開催され、同氏は「シリコンバレーのIT産業のように、ニューヨークがヨーグルト産業の中心地となるよう盛り上げたい」と、成長産業の更なる活性と躍進を誓った。
全米でブームを巻き起こしている「チョバニ」は2005年の創設時、5人の従業員しかいなかったが、現在は1200人を擁する大企業に急成長。これについてクオモ氏は、経済不況のなか驚異的な成長を遂げた同社の実績を称賛。経済効果も含め、州が一丸となって着手するに値する産業であると断言した。