ニュージャージー州ジャージーシティーにある給油所エクソンが16日、先着200人に20ドル分のガソリンを無料で提供するサービスを実施。店舗前には90分待ちとなる長蛇の列ができる盛況ぶりだった。
同企画は、シティー・ナショナル銀行やファースト・ホープ銀行など地元を拠点とする地方銀行のプロモーション「テイク・バック・ユア・バンキング」の一環として実現。シティー・ナショナル銀行広報のコービー・エリス・メア氏は「地域の顧客に密着したサービスを提供する地方銀行が協力し合い、大手銀行には無い良さをアピールすることが目的」とし、地域に対する日頃の感謝の気持ちを無料給油という形で奉仕したと説明する。
ガソリン価格の高騰を受け、ニューヨーク、ニュージャージーエリアでは消費者の車離れが深刻な問題となっている。今回サービスを受けた同州在住の女性は「家計に響くため、最近は自家用車を使わずバスなどを利用していた。20ドル分のガソリン代が浮くのは非常にありがたい」とするも、根本的な改善には「中東の産油国と折り合いをつけるなどして、長期的に安価でガソリンが手に入る環境を(政府に)作ってもらわなければ困る」と示唆した。