ニューヨーク市内の地下鉄やバスで、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の盗難が急増。米紙デイリーニューズによると、2011年1月〜10月の期間中にニューヨーク市警察庁(NYPD)に届けられた盗難被害1万6000件のうち、約半数がハイテク関連機器で、盗まれた携帯電話の70%以上がアイフォーンだった。NYPDは、被害は今後ますます増えるという見解を示している。
高価なアイフォーンは内臓のSIMカードを抜き取ることで別のアイフォーンでも使用できるため転売しやすく、窃盗の対象になりやすい。また、中古品でも市場での需要が高いことから現金化しやすい点も挙げられる。
NYPDは「アイフォーンを使用しながら街を歩くのは、500ドルの札束を見せびらかして歩いているようなもの」と述べ、ニューヨーク市民も観光客もなるべく人前で使うのを避けることが賢明であると助言している。
またNYPDは窃盗犯だけでなく、盗難品の購入ルートも調査しており、今までに141人を検挙した。そのほとんどは、デリや理髪店、ニューススタンドの店員で、転売目的で犯行に及んでいたという。